計算方法と出典
こよみデイズに掲載されている暦注、六曜、旧暦、干支、二十四節気は、確定的な計算手順に基づいて算出されています。日付や結果の判定に主観的な推測を交えず、算定規則と参照文献をすべて公開しています。
1. 日付と時刻の算定基準
当サイトに掲載している日付と時刻は、すべて日本標準時(JST、協定世界時 UTC+9)を基準として日界(午前0時)を区切っています。
計算の対象範囲は西暦1900年1月1日から2100年12月31日までの201年間です。この範囲の外側については外挿計算を行わず、未対応として明確に区別しています。
日の干支(十干十二支)は、紀元前から途切れずに続く60日の周期計算によって決定されます。太陽暦の閏年や旧暦の閏月によって干支の連続性が影響を受けることはありません。
2. 旧暦推算規則(lunar-jst/1)
日本の旧暦(太陰太陽暦)は、月の満ち欠け(朔望月)を基準とした各月の区分と、太陽の黄経(二十四節気の中気)による月名の決定規則によって成り立っています。
こよみデイズでは、規則 lunar-jst/1 を採用し、厳密な天文推算に基づいた旧暦表を用いています。新月(合朔)の瞬間を含む日を旧暦の朔日(1日)とし、立春前の雨水を含む月を1月(正月)、春分を含む月を2月というように二十四節気の中気を用いて月名を定めています。
日本標準時(UTC+9)と中国標準時(UTC+8)には1時間の時差が存在します。新月の生じる瞬間が日本時間の午前0時台(中国時間の前日23時台)にある場合、日本の暦ではその日が1日となり、中国の農暦では前日が1日となります。これにより、「旧暦が中国の農暦と1日ずれる日がある」という現象が必然的に生じます。当サイトの旧暦推算は、日本の天保暦および日本の民間暦の正統な伝統に準拠しています。
3. 六曜算定規則(rokuyo/1)
六曜(先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口)は、旧暦の月と日を用いて次の計算式により確定的に求められます。
計算規則:(旧暦月 + 旧暦日) mod 6
合計を6で割った余りと六曜の対応は以下の通りです:
- 余り 0:大安
- 余り 1:赤口
- 余り 2:先勝
- 余り 3:友引
- 余り 4:先負
- 余り 5:仏滅
旧暦の月が変わる朔日(1日)には、太陽暦の日数経過に関わらず、その月固有の起点となる六曜へリセットされます。旧暦1月と7月は先勝、2月と8月は友引、3月と9月は先負、4月と10月は仏滅、5月と11月は大安、6月と12月は赤口から始まります。
4. 選日・干支暦注の算定規則(almanac/1)
一粒万倍日、天赦日、寅の日、巳の日、己巳の日、甲子の日などの選日は、規則 almanac/1 に従って節月や日の干支から算出されます。
一粒万倍日
二十四節気の「節(正節)」で区切られる12の節月と、日の十二支の組み合わせによって決まります。たとえば寅の月(立春から啓蟄の前日まで)は丑の日と午の日、卯の月は寅の日と酉の日が一粒万倍日となります。一年におよそ60日発生します。
天赦日
立春・立夏・立秋・立冬の4つの節気で区切られる四季と、日の干支の組み合わせで定まります。春は戊寅、夏は甲午、秋は戊申、冬は甲子の日が該当し、一年におよそ5日から6日巡ります。
寅の日・巳の日・己巳の日・甲子の日
60日周期で巡る日の干支から直接算出されます。十二支が寅の日は12日ごと、巳の日も12日ごとに巡ります。十干と十二支が合致する己巳(つちのとみ)の日、および甲子(きのえね)の日は60日ごとに巡ります。
5. 二十四節気と雑節の計算(solar-vsop87d-189/2)
二十四節気は、太陽の視黄経が0度(春分)から15度進むごとの瞬間時刻を、惑星運動理論VSOP87Dアルゴリズムに基づいて高精度に推算しています。
推算された節入り時刻(日本時間)が属する日付がその節気の日となります。国立天文台が毎年発表する「暦要項」の公式数値と全期間において照合検証を実施しており、時刻の誤差は秒単位に収まっています。
雑節(節分、彼岸、社日、八十八夜、入梅、半夏生、土用など)についても、立春や太陽黄経などの厳密な天文条件に基づいて算出されています。
6. 典拠文献と公式資料
こよみデイズのアルゴリズム構築および解説文作成にあたっては、以下の公的機関および歴史的資料を参照しています。
- 国立天文台 暦計算室「暦要項」(二十四節気および朔弦望の公式時刻)
- 国立天文台 暦計算室「暦Wiki」(暦注、選日、改暦史に関する基礎資料)
- 国立国会図書館 電子展示会「日本の暦」(和暦の変遷と各時代の暦注解説)
- 内閣府大臣官房総務課「国民の祝日について」(国民の祝日に関する法律に基づく日付データ)