暦注用語集
こよみデイズで使用している暦注、六曜、選日、干支、二十四節気などの用語と基本概念を解説した用語集です。歴史的な背景や決まり方を行動の目安として整理しています。
暦の基本概念
- 暦注(れきちゅう)
- 暦に書き込まれる、日付以外の様々な情報の総称です。六曜、干支、二十四節気、十二直、選日などを含み、古くから日々の生活や農事、行事の目安として参照されてきました。
- 選日(せんじつ)
- 暦注の中で、干支や節月などの組み合わせによって吉凶を配当した特定の日々の総称です。一粒万倍日、天赦日、八専、十方暮、三隣亡、不成就日などがこれに分類されます。
- 旧暦(きゅうれき)
- 明治6年(1873年)の太陽暦(グレゴリオ暦)導入以前に日本で用いられていた太陰太陽暦(天保暦など)を指します。月の満ち欠けによって月日を数え、二十四節気を用いて季節のずれを調整します。
- 朔日(さくじつ・ついたち)
- 月と太陽が同じ方向に入り、新月(合朔)となる日のことです。太陰太陽暦では新月となる日を毎月1日と定めます。
- 閏月(うるうづき)
- 太陰太陽暦において、月の運行による約354日と太陽の運行による約365日のずれを調整するために、およそ3年に1度挿入される特別な月のことです。
六曜(ろくよう)
- 六曜(ろくよう)
- 先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口の6つの日を順にくり返す暦注です。旧暦の月と日を足し算した数値を6で割った余りによって確定的に計算されます。
- 先勝(せんしょう・さきかち)
- 「先んずれば即ち勝つ」という意味の名称とされます。何事も急ぐことが好ましいとされ、午前は吉、午後は凶とされる時間区分の目安が伝統的に伝えられています。
- 友引(ともびき・ゆういん)
- もとは「共引」と記され勝負なしを意味したとされます。のちに「友を引く」の字から葬儀を避ける習慣が定着しました。朝晩は吉、昼は凶と解釈されることが多い日です。
- 先負(せんぶ・さきまけ)
- 「先んずれば即ち負ける」という意味の名称とされます。急ぎの用事を控えめに過ごし、午後は吉に転ずるとされる時間区分の目安が伝統的に伝えられています。
- 仏滅(ぶつめつ)
- もとは「物滅」と書かれ、万物が一度滅びて新たに始まる日を意味したとされます。伝統的に婚礼などの祝儀を控えるとされることが多い日です。
- 大安(たいあん・だいあん)
- 「大いに安し」という意味を持ち、六曜のなかで何事にも障りがない日とされます。婚礼や開業、納車など各種の祝い事に適した吉日として親しまれてきた歴史があります。
- 赤口(しゃっこう・しゃっく)
- 陰陽道の赤舌神に由来すると伝えられる日です。正午前後のみ吉で、朝夕は凶とされる時間帯の区分が伝統的に伝えられています。
干支と暦
- 干支(かんし・えと)
- 十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を組み合わせた60組の周期名称です。年、月、日、刻にそれぞれ割り当てられます。
- 日の干支(ひのえと)
- 毎日一つずつ規則正しく進む60日周期の干支です。天赦日、一粒万倍日、寅の日などの選日は、この日の干支を計算の基礎としています。
- 節月(せつげつ)
- 二十四節気の「節(正節)」によって区切られた12の月区分です。立春から啓蟄の前日までが寅の月となり、以後卯、辰と進みます。暦注の判定に広く用いられます。
節気と雑節
- 二十四節気(にじゅうしせっき)
- 太陽の通り道(黄道)を視黄経15度ごとに24等分し、その瞬間を含む日を季節の節目としたものです。立春、春分、夏至、秋分、冬至などがあります。
- 雑節(ざっせつ)
- 二十四節気以外に、日本の季節変化や農事の目安として定められた特別な日の総称です。節分、彼岸、八十八夜、入梅、半夏生、土用などがあります。
主な選日の名称
- 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
- 一粒の籾が万倍にも実って稲穂になるという意味に由来するとされます。何かを始めるのに向いている日と読まれてきましたが、借入れは控えるとされる伝統もあります。
- 天赦日(てんしゃび)
- 天がすべての罪を赦す日という意味の名称で、暦注では最上の日とされます。四季と特定の日干支の組み合わせによって一年におよそ5日から6日巡ります。
- 寅の日(とらのひ)
- 日の十二支が寅となる日です。虎の故事から使ったお金が戻る日とされる一方、婚礼には出戻りを連想させるため控えるとされる習慣が伝えられています。
- 巳の日(みのひ)
- 日の十二支が巳となる日です。弁才天の使いとされる蛇にちなみ、芸能や財の管理に関する節目として伝統的に親しまれてきました。
- 不成就日(ふじょうじゅび)
- 何事も成就しない日という意味の名称で、新しい物事を始めることを控えるとされる選日の一つです。
- 三隣亡(さんりんぼう)
- 建築や普請を行うと近隣三軒に障りが生じると伝えられた民俗的な選日です。主に建築関係の儀礼において配慮されてきた歴史があります。